電気を作ることでエネルギーのことを考える

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電気から まなびをつくる

HIKARiは、電気を0から生み出すことを通して まなび をつくるプロジェクトです。
「電気について知る、自分でつくる、そして限りがある中で使う」という3つの段階それぞれが まなび につながっていきます。
フィリピンを拠点に活動していた2013年に、巨大台風の直撃によって3週間の停電を経験したことが最初のきっかけでした。活動に使っていたパソコンが動かないのはもちろんのこと、自分達の生活がいかに電気に依存していたかということに改めて気付かされ、その時に電気はどうやってつくれるのかということに興味を覚えました。日本で使われなくなったソーラーパネルもあるはずだから、それを活用して電気をつくってみようと思い立ち、そこで藤野電力という市民団体に出会い本格的なプロジェクトが立ち上がりました。
「先進国と途上国」という線引きを越え、1つのアクションから国境を越えてまなび合えるような光をつくりだすプロジェクトにしたいという思いを込めて、 HIKARi という名前をつけています。

日本とアフリカで同じことをする

アフリカの
非電化地域に
電気を生み出す

アフリカを中心とする非電化地域の学校おいて、子ども達と先生向けのワークショップを行い、送電線に頼らないオフグリッド電源を導入するというプロジェクトを実施しています。電気が使えないところに電気を生み出すことの意義は、とても分かりやすく明快です。世界ではまだ10億人の人々が電気を使えない環境で生きていますが、彼らが電気にアクセスできれば生活そのものが劇的に変わり、色々な問題が一気に解決される可能性を秘めています。
そして、もう1つ大切なことはその電気が自分達でつくった自然エネルギーだということです。作り方が分かれば、メンテナンスをしたり拡張したりすることができます。限定的な電気ではありますが、だからこそみんなで話し合って優先順位をつけながら大切に使うことができるのです。

日本国内で
電気について
改めて考える

スイッチをつける。コンセントに差す。
簡単に電気を使える日本という国において、電気のことを知る必要があるのかと思う人がいるかもしれません。しかし、台風など自然災害による大規模停電は日本の各地で毎年のように発生しており、発電についても原子力や火力に頼っている現状があるなど、電気について何かを変えていく必要があると感じる人々が増えています。
思えば、私たちは仕組みが分からないまま多くのモノを生活の中で使っています。スマートフォンやパソコン、車などにしても使うことはできるけど作り方や直し方を知らない人は多いのではないでしょうか。"つくりかた" を学ぶことが、大量生産・大量消費の世界を変え、私たちの新しい未来の生き方につながっていくと考えています。

地産地消型のエネルギー供給モデルを作る

現在の日本の拠点である相模原市緑区(旧藤野町)は、山に囲まれた地方の町です。そして、ここで活動している藤野電力と協働しながら電気の作り方を教えるプログラムをはじめ、電気をつくるための教科書づくりなどを実施しています。
「電気をつくる」という1つのアクションから、国内外でのワークショップ、非電化地域の電化、企業研修、そして地域の防災など多くの付加価値を生み出していきたいと考えています。

そして、現在は炭の蓄電池をここで作るために動いています。目指すは地産地消型のエネルギー供給モデルを作ることです。このモデルが完成したら、それを世界中に広め自然エネルギーを地域ごとの資源で生み出すために広めていきたいと考えています。