認定NPO法人ICATの紹介

ICAN(アイキャン)は、1994年に設立され、フィリピンで路上やごみ処分場周辺、紛争地等の「危機的状況」にある子どもたちや住民と「ともに」、教育や保健・医療、生計向上等の活動を行っているNGOです。同時に、社会問題に対して「できること」を実践する人(=アイキャンな人)を増やすことも、活動の重要な1つの柱となっており、国際理解教育やスタディツアー、チャリティ語学教室等、様々な事業を展開しています。

 

現地から届いた寄贈の依頼

都市化が進むフィリピンでは、首都マニラの人口が急増していますが、その多くは社会から疎外された最底辺での暮らしを余儀なくされています。特に、ごみ処分場周辺や路上の子どもたちの置かれた環境は劣悪で、学校にも行けず、健康に問題を抱えた子どもも数多くいます。ICANのマニラ事務所は、このような子どもたちを取り巻く環境を改善するため、ごみ処分場周辺地域の住民とともに、保健・医療活動やフェアトレード商品の生産・販売事業、路上の子どもたちへの教育、技術訓練などの事業を行っています。
事業と人員が拡大していく中、自己資金不足により備品整備は進んでおらず、特に子どもたちの声や事業に関する報告を纏めていくためのPCが大幅に欠如していました。マニラ事務所の人員約20名に対して、団体所有PCは6台、しかもその半数が10年以上前の中古で故障が頻繁に起こっており、作業効率は極めて低い状況でした。そのため、日本人・フィリピン人職員ともに個人でPCを購入し、事務所で使用していましたが、道中のホールドアップに伴う情報消失等の危険性もあり、早急な対策が必要でした。
このような背景より、申請団体マニラ事務所のスタッフからは、PC環境の整備を進め、業務の効率化を図りたいという声が上がっていました。

 

日本から用意したパソコン

富士ゼロックス株式会社から寄付してもらった8台を寄贈しました。
2013年7月末に日本よりフィリピンに送り、8月にケソン市のICAN事務所に届いて現地で活用されています。

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現地での使用状況について

PCを寄贈していただいたことにより、マニラ事務所のスタッフもボランティアの方も、自分のPCを持ち込んだり他の人の作業が終わるのを待ったりしなくても済むようになりました。ごみ処分場周辺の子どもたちの事業においては、フェアトレード商品の在庫管理や発注等を適宜行うことができるようになり、全体として業務が円滑に進むようになりました。特にこの事業ではインターンやボランティアの方が関わってくださっており、新たな方が加わった時に使っていただくPCが以前はなかったのですが、今ではPC業務もお願いできるようになりました。
さらに路上の子どもたちの事業においては、事務的な業務に留まらず、保健教育や路上の子どもの協同組合の活動においても活用させていただいています。幼い子どもや教育を十分に受けることができていない子どもたちにとって、写真やパワーポイントを使った視覚的な説明はより理解しやすくなり、現場担当者にも子どもたちにもよい効果を生み出しました。
いずれの事業においても、会計や報告業務、日本事務局とのメールでのやり取りが欠かせませんが、それらの業務効率も大幅に上がりました。事務的な作業の効率化は、現場での活動に割くことができる時間の増加にもつながります。頂いたPCが、危機的状況に置かれた子どもたちとともに行う活動の強化にもつながり、マニラ事務所からは感謝と喜びの声が届いています。

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