キリバス保険医療省の紹介

キリバス共和国は太平洋上に位置するギルバート諸島、フェニックス諸島、そしてライン諸島などを領土とする国家で33の環礁からなっています。また、世界で最も早く日付が変わる国でもあります。今回のパソコン寄贈先は、キリバス保健医療省の中央病院にある保険情報部で、各外来診察室ならびに歯科診察室に設置し電子カルテの運用に活用されています。

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現地から届いた寄贈の依頼

2013年5月に、青年海外協力隊員と医師からの要請を受け、パソコンを10台寄贈しました。ここでは、キリバスの現状に合った電子カルテを開発し、キリバス国内の各病院に導入する活動を進めていましたが、カルテの適切な管理ができていないため、必要なときに目的のカルテを取り出すことができないばかりか、紛失も後を絶たないという問題がありました。
この問題を解決し電子カルテを使ってもらうためには、多くのパソコンが必要になります。院内にあるPCは限られており、新たなPCを購入する予算もありません。そこで、リユースPCの寄贈依頼が届きました。

 

日本から用意したパソコン

2013年7月に、企業から寄付いただいた10台のノートパソコンを寄贈しました。今回はWindows XPを用意しましたが、各種ソフトウェア(ウイルス対策ソフト、Webブラウザなど)がXPに対応しなくなる時期に備え、Linux UbuntuなどのOSを利用するように現地スタッフに引き継げる体制を整えたいと思います。

 

現地での使用状況について

パソコンは中央病院の各外来診察室、ならびに歯科診察室に設置し、電子カルテの運用を始めました。運用を開始した部署では、パソコンを使って診察を行うようになりつつあります。医師やスタッフたちからは、「これで、カルテの紛失がなくなる。」 「いつでも好きなときにカルテを参照できる。」 「他の医師と患者情報を共有できる。」 「統計データが簡単に得られる」などといった声を聞き、とても喜んでもらえています。何より、医師やスタッフ達がこの電子カルテに誇りを持ち、一部の人は仕事に対して積極的になるなど、予想外の効果も得られています。

今後はパソコンを各病棟や手術室などにも配置し、来月から院内全体で電子カルテを利用してもらうようにする予定です。また、離島の病院と中央病院をインターネットの専用回線でつなぎ、離島の病院からも電子カルテを使ってもらう計画です。これに伴いパソコンをさらに離島の病院にも設置する必要があります。

日本では、性能が低くて仕事に使えないようなPCでも、キリバスでは十分に使ってもらえます。むしろ、日本製のパソコンは壊れにくいので、埃や海風にさらされて故障が多い環境のキリバスでは重宝します。これによりキリバスの医療が少しずつ良くなりつつあり、現地の医師やスタッフ達も感謝しています。

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