移動型図書館で まなぶ

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なにもない + 移動図書館

MOBiは、移動図書館を活用して遠隔地に新しいまなび をつくるプロジェクトです。
アクセスが悪くモノが豊富にない山間地域を舞台に、地域の子ども達にどんな まなび が必要かを考えています。
フィリピンを拠点に活動していた2014年に、学校ごとに設備を整えるのではなく、必要な設備を搭載した車体を循環させるやり方を思いついたのが始まりでした。当時はパソコンを使った教育を展開していた時期でしたが、5校に10台を配備しても各学校では10人、もしくは20人しか授業を受けられません。そこで、50台を車に積んで授業の時に持って行き、終わったら回収して次の学校で使うという方法を実践しました。その後、アフリカで活動する現体制のメンバーに出会い、タンザニアで本格的なプロジェクトが立ち上がり、スワヒリ語で自立を意味するUHURUという名前をつけました。

「学校に通って勉強する」という常識にとらわれることなく、いつでもどこででも まなび合える ような環境を移動図書館で作りたいと考え、日本の地方でも実験的な取り組みをしています。

日本とアフリカで移動図書館

アフリカの山奥で
思春期教育を行う
ウフルー号

若年妊娠によろドロップアウトを予防し、女の子達が自分の人生に自信を持てるようになるための思春期教育を、タンザニアの遠隔地に住む子ども達に移動図書館を使って実施しています。タンザニアでは、56.7%の女の子が19歳までに最初の妊娠、出産を経験すると言われています。若年妊娠は死亡する危険性が高いだけでなく、学校に通っている生徒の場合は強制退学を余儀なくされ、妊娠による退学者数はタンザニア国内で年間8000人いると報告されています。
彼女達の教育はそこで止まってしまい、その後の生活で重要な知識やスキルを得られないまま大人になってしまい、生活が困窮してしまうという状況が発生します。そして、そこに生まれた子ども達は貧困故に十分な教育が受けられないのです。この悪循環を断ち切るために、学校における性教育プログラムを移動図書館で循環しながら行っています。日本と現地の助産師が協同で作成した教材を使い、さらに若年妊娠を実際に経験した若いお母さんを先生として招へいして授業を行っています。
もう1つ提供しているのが、読書とパソコン&プロジェクターを使った映像授業の機会です。前述した通り、タンザニアでは本にアクセスするのが非常に難しく、自身の将来に対しても広い視野を持つことができない子ども達がたくさんいます。そういった環境下で生活する子ども達に世界の広さ、面白さを感じてもらい、想像力を育むために読書習慣は非常に重要であると考えています。私たちは現地スワヒリ語の本を約200冊、英語の本6500冊を有する現地NGO New Rural Children Foundationと協働して、これらの本を定期的に読める機会を創っています。

日本の里山で
持続可能性を探る
らぶれたー号

日本でも移動図書館を使った活動を展開しています。
これは、日本とアフリカの地方に共通する課題を見つけ出し、お互いの視点から新しい取り組みを創ることを目的にしています。拠点としている旧藤野町は、山梨県と東京都に挟まれた里山地域であり、アクセスが良いとは言えずインフラも都市ほど整っていません。ここを拠点に、今後の世界で生活する子ども達に必要な教育の形を考えていくことで、アフリカの地方にも共通する新しい社会と教育の形が見えてくるのではないかと考えています。
移動図書館車を回すためには、もちろんコストが掛かります。車体の維持費、燃料費、人件費、教材費・・・どんな活動にも必ずお金は必要なのです。地方行政においては、これらを税金を使って運用している地域が多いと考えられますが、移動図書館車の数も年々減っているという実情もあり、従来の方法とは異なる持続可能な方法を模索する必要性があります。

持続可能性を考える