聖ピーター高校の紹介

聖ピーター高校は、ガーナ中の優秀な生徒が集まる難関公立高校で、高校1~3年生の生徒約1000名が在籍する学校です。ガーナの高校では、ICTの授業が必修科目となっていますが、十分な環境で授業が行われている学校はほとんどなく、この学校でもコンピューターラボで使えるパソコンは11台しかないという状況でした。

 

現地から届いた寄贈の依頼

当校では1クラスあたりの生徒数は約50人ですが、コンピュータラボに設置されているパソコンは11台しかなく3~4人で1台のパソコンを共有している状態でした。授業中には約20人の生徒はパソコンに触れることもできないため、授業時間を区切ってすべての生徒が使用できるよう指導していましたが、授業が非効率であり複数の生徒で1台のパソコンを共有している為、一人ひとりの理解度のチェックも難しく生徒間の理解度にバラつきが生じていました。

 

日本から用意したパソコン

今回は株式会社オージスポーツ、ギャップジャパン株式会社よりいただいたノートパソコン合計29台を送り、40台のパソコンが稼働する状況を整えました。1台のコンピュータを3~4人で共有しなければならない以前の状況から、現在ではほぼ1人1台のコンピュータを授業で使用できるようになり、昨年度と比べ授業がスムーズに進むようになり効率的な授業を行うことができています。授業で毎回、生徒たちに課題の提出させるようにしたので、嫌な顔をされることもありますが、多くの生徒は実践的な授業を楽しんでいるようにみえます。またあまり交流のなかったICT以外の教員が「パソコンを教えてほしい」とラボを訪問してくれるようになりました。

 

現地での使用状況について

1クラス40人の生徒達全員がパソコンに触る事が出来るICT学習環境が整いました。1年生に対してコンピュータの基礎、2年生にMicrosoft Word、3年生はMicrosoft Excelを主に指導しています。どのクラスの生徒たちは理論だけではなく、直接コンピュータに触れ実践的なスキルを学んでいます。通常の授業以外に放課後、コンピュータに興味ある生徒向けにエキストラクラスを設け、シラバス以外の内容(ホームページ作成、Excel VBAを使用した簡単なプログラミング)も教えています。また多くの生徒たちはタイピングソフトに興味を示しているので、その為放課後、コンピュータラボを開放しています。コンピュータの学習には板書よりも実践が有効です。教えられて学ぶことよりも、自分で試行錯誤しコンピュータを触っているうちにスキルが身につくことの方が多いと思います。生徒たちにコンピュータに触れられる機会をより多く提供し、生徒自身に考えさせることを目的に指導に当たっています。

現在の問題点は、同僚ICT教員のコンピュータを管理するという意識が低いのか、現在ラボの管理はほぼ一人で行っています。台数が増えたことによりその管理が大変になってきたので、ネットワークを構築して少しでも使いやすい環境を整えることが現状の課題です。そして徐々に同僚ICT教員に引き継いでいきたいと思います。またガーナ人教員のパソコンや生徒が持ってくるフラッシュメモリーは大抵コンピュータウィルスに感染しています。良くない状態だという認識はあるものの特に対策をとっておらず、情報セキュリティの意識が低いように感じます。現状ラボのパソコンはできる限りの対策をとっていますが、彼らの意識を変えることが将来的な課題です。

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