カブエ職業訓練校の紹介

カブエ職業訓練校は、ザンビアの首都ルサカから北へ160㎞に位置する地方都市カブエにある歴史ある職業訓練校です。機械科・建築科・商業科の3学科があり、約750名の18歳以上の男女が本校へ通っています。また夜間制コースも設置されています。特に、コンピュータコースがある商業科のキャンパスは老朽化がひどく、椅子や机の破損はもちろん、パソコンもまともに稼働するのが18台中5台ととても恵まれた教育環境ではありません。ICTの授業でありながらパソコンが有効活用されおらず、黒板での理論中心の授業に頼らざるを得ない状況です。

 

現地から届いた寄贈の依頼

当校から依頼としては主に2点ありました。1点目は、商業科キャンパスでのICTの授業にて、生徒が平等にパソコンを利用し実践的な操作スキルを習得することです。商業科のコンピュータコースと秘書コースの生徒は、年次最後に行われる国家試験にて、パソコンを使用した実技試験を受けることになっています。受験生全員が試験に合格し、卒業後も問題なくパソコン業務をこなせるように、普段の授業で一人ひとり確実にパソコン操作に慣れてもらうことが必要です。
2点目は、夜間制コースのキャンパスでのパソコンを利用した授業の再開です。夜間制キャンパスにももともと10台パソコンが設置されていますがうち1台しか動かない状況であるため、一部コースが運営できていません。また、近年ザンビアではICTスキルが重要視されており、前年度より全てのセカンダリースクール(日本でいう中学・高校)にてICTが必須科目として導入されました。その影響を受け、当校でも夜間制キャンパスを利用して周辺地域のセカンダリースクールの教員向けにICT講習を計画しています。パソコンを利用できる環境を整え当講習を開くことによって、セカンダリースクールの教員がそれぞれの学校でより実践的なICTの授業を展開できるようになればと考えています。

 

日本から用意したパソコン

株式会社スタートトゥデイとEMCジャパン株式会社より寄付いただいたパソコン16台を寄贈しました。2015年11月末に日本よりザンビアに送り、2016年1月に現地に届いて授業で活用されています。

 

現地での使用状況について

寄贈前までは、1台のパソコンを生徒3~4人で共有しながら利用するという状況で、国家試験の際は他の場所から利用できるパソコンを都度準備する、という状況でした。貴団体の迅速な取り計らいもあり、前回の国家試験前(2015年11月末)までに受験生の人数分に足る台数のパソコンを準備することができ、無事試験を終えることができました。これまで複数人でパソコンを共有する状況が続いたので、家庭にパソコンがある生徒とそうでない生徒の操作スキルの差は開く一方だったのですが、1月中旬から始まる新学期からは生徒一人一台パソコンを使える状況が見込まれるので、そのような差を少しでも縮められるように指導したいと考えています。また、現在ザンビアでは1日5~8時間の大規模計画停電が全国的に実施されており、停電時はパソコンを使った授業ができませんでした。今回バッテリー搭載のノートパソコンを寄贈いただいたため、停電時でも授業が実施できると期待しています。他方、夜間制キャンパスの環境整備も順次進め、本年度の半ば頃よりパソコンを使った授業や講習会を開始できればと考えています。私自身、コンピュータの授業は「コンピュータに触れて、使ってみて」こそ理解が深まると考えているので、新しく整備された学習環境にて生徒が実質的に学び、コンピュータを日常生活や仕事上のツールとして有効活用できるようになればと願っています。

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