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非電化地域で
ソーラー発電

自然エネルギーを
アフリカの非電化地域に
つなげたら・・・

「電気を作る」という
同じアクションを違う場所で行い、
課題の共通性を見つけ
その価値を広げます

自然エネルギーを
アフリカの非電化地域に
つなげたら・・・

「電気を作る」という
同じアクションを違う場所で行い、
課題の共通性を見つけ
その価値を広げます

世界に求められる
自然エネルギー

2013年、フィリピンに巨大台風ハイエンが直撃した時に3週間の停電というものを経験しました。ICT教育環境を構築するために用意したパソコンなどが使えなくなったことはもちろんのこと、電気が使えない状況というものが現代の生活にどれほどの影響を及ぼすのかという事実をまざまざと感じさせられる出来事でした。それから、電気を作るということに興味を覚えたことが、現在のTASUKiプロジェクトにつながる最初の原点でした。

1, 藤野電力
2014年の8月に、藤野電力という団体に出会いました。2011年3月の原発事故をきっかけに設立された、神奈川県相模原市緑区(旧藤野町)に拠点を持つ任意団体です。「do it ourselves, electricity」を合言葉に、自分達が使うエネルギーを自給しながら、持続可能なライフスタイルを考える活動を行っています。「電気の作り方」を教えるワークショップを全国各地や藤野で展開しており、ソーラーパネルとバッテリーなどを組み合わせた電気の自給自足方法を伝授しています。このワークショップに参加したことをきっかけに、電気の作り方というものを会得しました。


2, 電気を作る教科書のスワヒリ語版
電気の作り方を教えてもらい、これをタンザニアの非電化地域の人々にも伝授したいと考えました。まず最初に実施したことは、「電気を作る教科書」のスワヒリ語版を作ることでした。ソーラーパネル(つくる)、バッテリー(ためる)、インバーター(つかう)という3つの役割をチャージコントローラーでつなぐことで、自給自足の電源を作ることができるのですが、その作り方を分かりやすくイラストで伝える教科書を作りました。日本語、英語に加え東アフリカで使われるスワヒリ語版を作ることで、現地の人々に簡単に理解してもらえるようにしました。


3, ワークショップを非電化地域の学校で
電気を作る教科書を使って、実際にアフリカで電気が使えない学校でワークショップを行い、生徒や先生達に電気の作り方を学んでもらいました。実験的な授業が全然ない環境だったこともあり、現地の人々にはその授業そのものを大変喜んでもらえました。そして、その上でソーラー発電の小規模なオフグリッド電源を学校に設置しました。2017年~2019年の間に、小中学校50校にこのシステムを導入しました。


4, 移動型オフグリッド電源の開発
しかし、学校にソーラーシステムを導入したことで新たな問題が出てきました。
まず、偉い人が自分の家に電気を引っ張ろうと学校の電源と家を勝手につなぎ始めました。次に、誰もいない夜の学校に忍び込み、屋根に設置してあるソーラーパネルを盗もうとする輩が現れました。そして、近隣の病院や施設、家々からうちにも電源を設置してほしいという要望が届くようになりました。これらに対応したいと、「移動型ソーラー電源」を誰でも簡単に作れるモデルを考え、地域の木工作業所などの協力を得ながら形にしました。必要な時に必要な場所で必要な分の電気を使え、移動しながら充電して安全な場所にしまえるので盗難の心配もありません。


5, 日本の防災にも
移動型オフグリッド電源を作ったことで、非電化地域以外にも新たな可能性を作りました。それは日本における防災という側面です。地球温暖化による自然災害の増加については、日本においても近年無視できないほどの影響を及ぼしており、毎年どこかの地域で大規模な停電が発生するという事態になっています。グリッド化された日本の送電システムが機能しなくなった場合、私たちにできることはその復旧を待つだけでしょうか。そうではなく、自分たちが使う電気を自分たちで作ることができるという選択肢を持つことで、有事の際の停電に対応することができるようになります。移動型オフグリッド電源の開発が、人々がエネルギーを自分たちの手に取り戻すという1つのきっかけになると考えています。