1. HOME
  2. SDGs
  3. まちの中に居場所をつくる

まちの中に
居場所をつくる

災害による土砂崩れ
コロナ禍による緊急事態宣言
様々な理由で集える場所がなくなる

居場所があるということは、
子ども達にとっては特に大切だ
どんな状況でもそれを確保するために
移動図書館を活用した取り組みを行う

災害による土砂崩れ
コロナ禍による緊急事態宣言
様々な理由で集える場所がなくなる

居場所があるということは、
子ども達にとっては特に大切だ
どんな状況でもそれを確保するために
移動図書館を活用した取り組みを行う

どんなところでも居場所を作れる
移動図書館

2019年10月、巨大な台風19号は相模原市緑区に甚大な被害を与えました。
横300m、縦100mという大規模な土砂崩れも含め、地域に3つあるうちの1つ学校では子ども達が通えなくなってしまいました。そして2020年、コロナ禍という100年に一度とも言える世界的なパンデミックが私たちの暮らしを根底から覆し、図書館などをはじめ公共サービスを使えないという事態が起こりました。
「どんな時も必ずそこにある居場所」の必要性を再認識する数年間を経て、公共サービスに頼らない形で居場所を作りたいと思うようになりました。特に子ども達にとって必要な居場所を。


1, 移動図書館車を寄付してもらえるという偶然
2016年、ちょうどタンザニアで移動図書館を使った事業を始めようとしていた頃、和歌山県の有田川町で使っていた移動図書館車を寄付してもらえるという話をもらいました。その時には移動図書館がどういうものなのかも認識していなかったのですが、せっかくの機会なので和歌山県まで見に行くことにしました。そこにあったのは、素朴なペイントが施されたちょっと古いトラック型の車。しかし、中に入るとそこは本棚が並ぶ不思議な空間でした。車体のメンテナンスや輸送など費用は掛かりましたが、今後これをどうやって使おうかとワクワクした気持ちがあり、寄付してもらうことにしました。


2, アートの街だからこそできたペイント
2017年、寄付してもらった移動図書館をカスタマイズする取り組みを始めました。最初にやったことは、地域の絵本作家さんに車体のペイントをお願いするということでした。『おふろやさん』や『やこうれっしゃ』など、日本を代表する絵本の数々を世に出してきた西村繁男さんが近所に住んでおり、ダメもとでお願いしたらあっさりOKをもらい素敵な絵を描いてもらうことができました。そして半面は地域の子ども達と一緒にワークショップ形式でペイントしました。藤野というアートの街だからこそ実現できたことでした。

3, 藤野倶楽部というレストランに常駐させてもらう
その後、多くの人に絵本などを寄付してもらい完成した移動図書館。これをどのように活用しようか考えましたが、行政のサポートもない中で地域を周遊させるほどの予算も人手もありませんでした。そんな時に応援してくれたのが、近所にある藤野倶楽部というレストランでした。広い駐車場の一画に、常駐してもいいと言ってもらえたのです。その後、そこに車体を置かせてもらい、移動図書館ながら基本的には移動しない図書館として稼働させていくことになります。