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セイクリッドハート小学校 / パプアニューギニア

セイクリッドハート小学校の紹介

セイクリッドハート小学校はパプアニューギニアのニューアイルランド州に位置するカトリック系の小学校です。日本の小学校3年生~中学校2年生にあたるGRADE3~8の生徒約400人が在籍しており、6学年各2クラス、1クラス約35人の学校です。教員は16名います。(下記はノートパソコン贈呈式の様子。ボランティアがICT担当の先生に代表して贈呈しています。)

現地のニーズとアクション

パプアニューギニアでは、豊富な資源や他国からの支援により経済発展が進んでいます。そのためスマートフォンやコンピュータなど情報機器を持つ人々も増えてきていますが、都市部と地方の経済格差は広がりつつあります。とりわけ本校が属するニューアイルランド州は首都から離れた島しょ部であり、輸送費の関係からこれらの情報機器は一般の家庭はもちろん、学校の予算でも購入することが難しいです。一方で教員個人の負担でPCを購入し、保護者会や音楽の授業で活用している教員もいます。保護者からも生徒自身がICTについて学ぶ機会をつくってほしいという要望があります。また、日本と同様に事務処理の多くを教員が担っており、とりわけ成績処理は電卓をたたきながら一つ一つ計算して成績や順位を出していくので、非常に時間がかかっています。教員のなかには新しく学びたいと思っていてもなかなかその時間が作れないのが現状です。基本的なPCスキルを持っている教員もいるので、エクセルを活用した成績処理を学校全体で導入していくことが教員の中からも出ています。コンピュータールームはあるものの、パソコン自体はノートパソコンが1台のみという環境でした。
エフセキュア(株)に提供いただいたパソコン10台を寄贈しました。2019年12月に日本よりパプアに送り、2020年1月に現地に届いて授業で活用されています。

実際の活用の状況について

ノートパソコンを10台寄贈していただき、校内サーバーを構築し、ファイルを共有できるようにしました。また、ICT担当の先生とボランティアで協力しながら、先生たち向けのワードやエクセル、パワーポイントなどのICTレッスンを行っています。「自分が触ることで壊してしまうのではないか」という恐れからなかなかパソコンに触れることに尻込みしていた先生たちも、現在はデータの保存やタイピングなど基本的な作業をできるようになりました。今後は、ICT担当の先生を中心に生徒向けに授業を行い、クラス担任の先生が補助を行うという形で少しずつICTの授業を実施していく予定です。(ボランティアによる週一回の個別レッスンに加え、ICT担当教員による月一回のICTの全体研修を行っています。)

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