木炭から
蓄電池を作る
「木炭から蓄電池を作る」
そんなことができるのか!ということを
ずっと研究している人たちが島根県にいる
自分たちの地域の木材を炭にして
蓄電池をDIYして毎日の生活に使うことができたら・・・
地産地消型のエネルギー供給モデルを作り
本当の意味で持続可能な生活ができるかもしれない
エネルギーは買うことが当たり前の現在から
自分たちで作る未来を切り拓いていきたい
「木炭から蓄電池を作る」
そんなことができるのか!ということを
ずっと研究している人たちが島根県にいる
自分たちの地域の木材を炭にして
蓄電池をDIYして毎日の生活に使うことができたら・・・
地産地消型のエネルギー供給モデルを作り
本当の意味で持続可能な生活ができるかもしれない
エネルギーは買うことが当たり前の現在から
自分たちで作る未来を切り拓いていきたい
中山間地域で
エネルギーの
地産地消を
「地産地消型のエネルギー供給モデルを作れるかもしれない」
そう思ったきっかけが、炭から作った蓄電池「TANDEN」の存在を知ったことでした。島根県にある松江高専の研究者チームが長年に渡って研究開発を行い、特許技術も持っている木炭EDLCという仕組みがその根幹です。原料が炭ということでゴミにもならず、劣化もしにくい蓄電池。化石燃料を使うようになって以降、森と離れてしまった人間の生活をより自然と近づけるためにも、現代に求められる形で木材や炭を積極活用するモデルを作りたいと考えています。
「ナラ枯れという現象が拠点の相模原市で問題に」
炭の蓄電池を作りたいと思う上で、もう1つのきっかけとなったのが相模原市の山林や公園などにおいて広がっているナラ枯れという現象でした。市内で被害が確認されたのは2020年度で1,122本に及び、2019年度の62本から大幅に増加しており、このナラ枯れ材が産業廃棄物として市で処理されているということを知りました。その費用は、2022年度で1,4億円にもなります。ナラ材を炭にして蓄電池にすることができれば、処理に掛けている費用を減らして、私たちのエネルギーに変えることができるのです。
「松江高専との共同研究」
2022年度に、炭の蓄電池をソーラー発電システムに取り入れるため具体的に動き始めました。まずは松江高専の研究者が書いた論文を読み込み、見様見真似で炭蓄電池のプロトタイプを製作しました。しかし、ここで作ったものは賦活処理など技術的に足りない部分が多く、不完全なものになってしまいました。そこで、松江高専の福間教授より具体的な製作工程を教えてもらうと共に、共同研究として相模原市の中山間地域でも木炭蓄電池を製造・活用するための技術提供をしてもらっています。
照明や電気柵など、様々な形で活用の実験と研究を進めています。
非電化地域で
現地の人々が
DIYできる
「アフリカの非電化地域に持ち込む」
松江高専の研究者たちと話していると、開発した木炭蓄電池を必要な人に使ってもらいたいという願いを聞くことができました。タンザニアの非電化地域で事業を行っていることもあり、提供してもらったモジュールを現地に運び込み、実際に人々に使ってもらう実験をしました。電気が使えない地域で生活する人々が、自分たちで木炭蓄電池を製造できる未来を描いていきたいと思います。
「途上国における炭の可能性」
木炭蓄電池が途上国において有用であると考える理由が、日常的に炭を使っている姿をよく見かけたからでした。調理にガスが使える地域が多いですが、経済的な理由などから木炭を使って調理をしている人々も多く、そのために日常的に炭が作られ供給されているので、どこでも手に入れることができます。この身近な炭から蓄電池が作れるということを現地の人々が知ったとき、どのようなアクションが起きるのかとても楽しみにしています。
「どこでも誰でも作れるようになる未来を」
最終的な目標としては、木炭蓄電池を世界中の人々が作れるようになり、地産地消型のエネルギー供給モデルが色々な地域で生み出されることを目指しています。これは途上国ばかりでなく、先進国や日本でも同様に実施していくことが可能であり、化石燃料を使わずにエネルギーのDIYができるということで持続可能な生活に寄与できると考えています。