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さくら女子中学校 / タンザニア

さくら女子中学校の紹介

2016年1月に、タンザニア、キリマンジャロの麓にあるアルーシャ州のマサイの村バンガタに、さくら女子中学校(4年制)が日本からの支援で開校されました。村で唯一の女子中学校ですが、全寮制です。

元慶應義塾大学名誉教授の故岩男壽美子氏により創設され、教育機会に恵まれない女子に安心して勉強する機会を提供しています。理数系に強い知日派の女性リーダーに育て、社会貢献の牽引役にする人材を育てるため、一般社団法人キリマンジャロの会と現地NGO団体Sakura Vision Tanzaniaが共同運営しています。

理数系教育に力を入れており、机上で問題を解くだけでなく積極的に実験を取り入れているのが特徴です。 物理、化学、生物の3つの理科室と実験器具を完備していて、図書室では本やコンピュータに自由に触れることができ、分からないことを自ら調べたり、学んだりする機会が多く用意されています。アルーシャ以外にもタンザニア全土から優秀な生徒達が集まっており、約200人の女子生徒がこの学校に通っています。貧しくて優秀な生徒には奨学金を提供して支援しています。

現地のニーズとアクション

2016年開校して以来、タンザニアで有数の進学校になりましたが、理数系科目に弱いのが課題でした。理数系科目の質を向上するためには、「デジタルラーニング化」が必須と考え、2019年末からPC手配とICT教育用ソフトの導入を検討しました。まずは「1クラス全員がパソコンを使えるようする!」を叶えるべく、Class for Everyoneから30台のパソコンを用意しました。

2019年1月にClass for Everyoneが実施している若年妊娠予防プログラムを、さくら女子中学校でも実施させていただく機会があり、実際に現地の学校を訪問していた経緯もあり話はとてもスムーズに決まりました。 ICT教育用ソフトは、世界中の優れた教育用ソフトが沢山搭載されているRACHEL PLUSに決めました。タンザニアの他の学校でも先駆的に使用されており、そこの先生へのインタビューでその実績と優秀性を確認し決定しました。

現地での使用状況について

現在、各クラス毎に「ライブラリー・タイム」(週1~2回)を設けて、図書室でPC / RACHELを使っての予習・学習を各自行っています。 化学の授業では、課題を与えてグループで解決案を検討するのにPC / RACHEL-PLUSを使用する試みもやっています。 RACHELは、インターネットに繋がなくてもイントラネットでサーバに格納した学習動画などを見ることができるシステムです。 これによって、自習の時間や放課後など、子どもたちが自分で勉強する際の助けになっているということです。

以下がRACHELを使っている生徒達の声です。生徒達の学びをより一層、促進させてくれると期待しています。

・コンテンツや様々な例が、理解の助けになっている。

・授業ではわからなかったことが検索で直ぐわかるようになった。

・わからなければ、何度でも繰り返し学習でき、理解が早まった。

・とてもシンプルに説明してくれるので、わかりやすい。

・もっと、RACHEL-Plusが気軽に使える時間が欲しいと思う。

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